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人里離れた廃寺に住んでいた齢300歳にはなろうかという緑のきつね。狸ではない。もう一度言う、決して緑の狸ではない。そして赤でもない。
大天蓋崩落までは人の世に仇成すモノを同じあやかしの身でありながら影ながら戦い守っていたが、廃寺まで環境開発の魔の手が伸びつつあることと、影に潜んでいた存在が公になったことで人里にて何でも屋メイタ仕事をしつつ自分の住んでいた廃寺周辺の山を購入する為にせっせと金策に励んでいる。なんにつけても人の世というものは世知辛いものなのである。
見た目が見た目のため全く威厳がないが、扱う陰陽術はかなりのもの。また、かつてはとんでもない友人がいたとか。人の世を守るのもその友人との約束なんだとか。
間違ってはいけないが、緑の子狸ではなく緑の子狐である。赤くもない。
「我が社に住みて管理してくれるものを絶賛募集中なのじゃ！」
最近、不死鳥をペットにした。名は朱雀らしい。
